岡持ち
浦粕村で昔から目撃される「暴走岡持ち」
岡持ちを知らない人のために説明しておこう。
簡単に言えば「出前」の時に使用する木箱。
wikipedia
今はステンレス製かな?
自転車でこの岡持ちを片手に猛スピードで走行する者がいる。
これは浦粕村では昔から目撃されている。
と言うより村民のほとんどが「経験して」いる。
経験とは
村では目撃というより経験なのだ。
名前が無いのでここでは「岡持ち君」とするがこの岡持ち君が出現するシーンは決まっている。
昼夜、問わずに走行中の自転車の脇を岡持ち君が猛スピードで追い越していく。
岡持ち君の行為は
これ以上でも、これ以下でもない。
買物帰りの主婦の脇、学校帰りの学生の脇・・・
なんせ原付バイクの脇すらもあっという間に追い越していく。
時速100キロは超えていると思われる。
守り神?
先程も述べたように村民には何の害も無く「また出たよ」ぐらいのノリである。
しかも岡持ち君は何百年も前から存在して現在も出現するのである。
「あれは誰なんだ?」
「何歳なんだ?」
という概念が無いのは村の守り神だと考えられているからだ。
岡持ち片手に自転車で滑走するだけの行為に何の意味があるのだろう?
「私はいつでも見ているぞ」
↓
「私はどこにでも存在するぞ」
↓
「私は村を守っているぞ」
となっている。
馬車の時代ならまだしも今はスピードの出るバイクもある時代。
そのバイクすら追いつくことが出来ないのだから人間の成せる行為ではだろう。
Uber Eats Japan(ウーバーイーツ)は禁止
浦粕村はそんな守り神が存在するのだから
当然、本来の出前システムである岡持ち君への邪魔な行為は「神への冒涜(ぼうとく)」になる。
巷では乳母逸(ウーバーイーツ)なる仕事が流行っているみたいだが浦粕村ではその職に手を出すと武道養成所へ1年間強制収監される。
そこで健全な精神を1から学び直すのだ。
憧れの者も沢山
実は超人的で神格化した能力を持つ、岡持ち君に憧れて村内で自転車に乗る人の中には常に岡持ちを片手に運転している人も多いのだ。
要は「あやかりたい」の一心だろう。
寺子屋へ通う子供の中にも岡持ちに勉強用具を入れて通学している者もいる。
村外の人から見れば「何で岡持ち?」と驚くことだろう。
岡持ち君は大人からも子供からも人気のある存在なのである。
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